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dost-oyakata 2020/02/02 公開 2022/11/02 07:28 更新
幸せな人生を送ることができた。
優しい両親のもとに生まれ、弟妹おもいの兄、かわいい妹がいた。
良き妻と巡り合い、子供と孫、そして曾孫にも恵まれた。
心身ともに健康で、十分長生きできた。涙もろい性格は最期まで直らなかったが、嬉し涙が多かった幸福な人生だったと思う。
そして、ちょうど100歳の誕生日を迎えた日に、家族に看取られながら最期を迎えることになった。
気付けば全面が真っ白な小さい部屋で、真っ白な椅子にぽつんと座っていた。恰好は最期に着ていた寝間着のままだった。直感で自分が死んだことを悟った。
しばらくすると、デパートの受付嬢みたいな恰好をした女性に、シアタールームみたいな部屋に通され、自身の人生を振り返ったスライドショーを観ることになった。
その後、また別の場所に案内された。それは壁があるのかもわからない薄暗い空間だった。
「本田彦三郎さん、ようこそいらっしゃいました。まずはお疲れ様でした。」
目の前には、青のワンピースを着た、きれいな緑色の髪の毛をしたひとりの女性がいた。その女性はミコトという死者を案内する女神だった。
彼女から3つの選択肢が示された。
第1案は、審判を経て、天国もしくは地獄に送られること。
第2案は、日本で生まれ変わり、新たな人生を送ること。
そして、第3案は、俗に言う「異世界転生」というものだった。
異世界転生という言葉に、子供や孫からラノベやゲームをよく借りていた私は、年甲斐もなく興奮してしまった。だから、私は迷わず異世界への転生を希望した。
すると、ミコトから転生前の準備を勧められた。期間は前世の寿命まで可能らしい。
私は迷わず選んだ。100年と…。
さて、とりあえず入念に準備しておくか。
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