ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 12
- 感想
- 0
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 2
- 平均評価
- 4.00
- 週間読者
- 334
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
川中アキラ 2026/08/09 公開 2026/09/26 23:00 更新
竜は、己で火を作ることが出来ない。火を生むのは喉の奥に棲む小さな群れ「火株(ひかぶ)」。株は親竜から仔竜へ口移しで継がれ、竜自身よりも長く生き続ける。
山あいの果て、楢峡(ならかい)の村。岩盤を温めて湯を湧かせ、雪を融かし、凍てつく谷に春を呼ぶのは、村でただ一頭の老竜ミゾレ──十五歳のカヤが、物心ついたときから世話をしてきた竜だ。そのミゾレの火が、百五十二年目にして細り始めた。火が絶えた竜は、ふた月で死ぬ。ミゾレを救う道は、ただ一つ。カヤ自身が、竜医になることだった。
銀二十二枚を懐に、カヤは王都への十日の道を歩き出す。だが竜医師会は、師も持たず推薦人もいない田舎娘に門を開かなかった。流れ着いた先は、下町・窯裏(かまうら)の路地裏診療所。診察料は銅三十文、看板もなし。「藪」と呼ばれる偏屈な師匠のもとで、カヤは竜の立ち方から病を読む目を磨いていく。
やがて都を、二十年ぶりの竜疫「灰咳(はいがき)」が襲う。帳簿は病を読まず、制度は竜を救わない。処分名簿に載せられていく竜たちを前に、カヤが手を伸ばすのは、絶えかけた禁術──よその竜の強い火を株分けして継ぐ「継ぎ火」。
これは、果ての村の少女が、竜を診て、火を継ぎ、いつか都一の竜医──「継ぎ火の竜医」と呼ばれるまでの物語。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…