パニック 短編

『研究員ごと封鎖しろ!』と地下研究所に生き埋めにされた俺たち、映画のバカ科学者じゃないのでとっくに全員『免疫済み』だった件〜無害な感染者と極上ステーキを食っていたら、上級国民が扉を開けた〜

Leontheluckypirate 2026/11/03 公開 2026/11/04 01:10 更新

あらすじ

東京湾の南120キロの絶海に浮かぶ、深さ40メートルの国立第4生物安全研究所(BSL-4)。
防衛省の黒澤次官によって強制徴用された菌類学者・海斗(カイト)たち14名のスタッフ(研究員・清掃員・食堂の料理人)は、人間の神経を乗っ取り時速50キロの怪物を生み出す寄生菌兵器『コルディケプス・ゼロ(C-00)』の研究を強いられていた。

視察に訪れた黒澤次官の傲慢な命令によって実験室の強化ガラスが破られ、80体の凶暴な感染者が解き放たれる。
黒澤と20名の上級国民・私設警備隊は自分たちだけ地下1階の特別司令室へ逃げ込み、マスターロックを作動させて連絡スロープの主隔壁を完全封鎖。「国家の安全保障のため、尊い犠牲になってくれ」と海斗たち14名を怪物だらけの地下深くへ生き埋めにした。

だが、黒澤たちは一つだけ決定的な事実を知らなかった。
「俺たちを、ハリウッドのB級映画に出てくるバカ科学者と一緒にするなよ」
致死性の病原体を扱う研究者が、事前のワクチンも打たずに実験室に入るはずがない。清掃員の源さんから料理人に至るまで、地下4階の全スタッフは半年前に『予防用・擬態ワクチン』を接種済みであり、感染者からは「すでに感染済みの同族(ただの壁)」として100%完全に無視されるのだ。

唯一の弱点だった「予防接種を拒否した上級国民」を上の司令室に閉じ込めたまま、海斗たちは極上の熟成豚コンフィを食べながら反撃のフェロモンを精製し、5日後に監視カメラの前で『ある科学的ブラフ』を仕掛ける――。

※魔法もステータス画面もない、科学知識と現場の技術で戦うリアル・サバイバル逆転劇です。

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