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w.t. 2026/02/21 公開 2026/05/04 21:00 更新
「世界なんて救わなくていい。あなたが隣にいてくれるなら、私は地獄だって愛せるんだ」
色彩が支配層に搾取され、空も大地も色を失った灰色の世界。
記憶も名前も持たない銀髪の少女・マシロは、「塔の廃棄物(ゴミ)」と蔑まれながらも、動かなくなった巨大な鉄の騎士・アイゼンを手入れするだけの静かな日々を送っていた。
彼女だけが知っている。
あの冷たい鉄の奥底に、まだ微かな鼓動が宿っていることを。
しかし、そのささやかな平穏は理不尽な暴力によって奪われる。
唯一の友人であった少年が徴収官の凶刃に倒れた夜、マシロの中に眠っていた力が目覚める。
それは自身の命(いろ)を代償に、死者すらも蘇らせる、あまりに鮮烈な奇跡。
だが、その奇跡は「呪い」として村人たちの恐怖を買い、彼女を魔女として追い立てる結果となる。
燃え盛る廃工房から逃れ、沈黙したアイゼンを台車に乗せて、灰色の砂漠をひとり歩き始めるマシロ。
渇きに限界を迎え、自らの血を啜ってでも、最後の一滴の水をためらわずアイゼンのために使い果たす。
命を削るたび、右腕を黒い痣が蝕んでいく。
それでも構わない。
彼が動かない世界なら、私が全部色を与えてあげる。
これは、命を燃やして絶望を塗り替えていく、不器用な魔女の物語。
「【設定画】主人公・マシロ:https://50182.mitemin.net/i1109218/」
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