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鈴木涼 2024/03/01 公開 2024/03/01 22:52 更新
ユングステッド男爵家の長女であるマリアは、ある日妹と婚約者が愛し合う場面に遭遇する。本来なら怒りを覚えるはずの状況だったが、マリアはとある異変に気付く。
「……記憶が……ない」
周りにいる人が誰なのか分からない所か、先程まで自分が何をしていたのか、そして自身の名前すらもマリアは忘れてしまっていた。なんとなくで状況を察し婚約者とは婚約破棄をしたが、とある問題が生じてしまう。
公爵家から、妹への縁談が持ち掛けられたのだ。
既に他の男性に体を許してしまった妹を格上の公爵家に差し出す訳にはいかない、ましてや公爵家からの縁談を格下の男爵家が断るなんて以てのほか、と父と共に悩んだ結果、マリアが公爵家の顔合わせに行くこととなった。
当日、マリアは父と共に縁談相手のエドヴァルド・ランツに会うが、初対面のはずのエドヴァルドが「君を幸せにする……今度こそ」と意味深な言葉と共にプロポーズしてきたことで無事に婚約を結ぶこととなった。
記憶が戻らないマリアは新たな婚約者と幸せな日々を過ごし、やがて結婚することになるが、ある日夫となったエドヴァルドの口から衝撃的な事実を聞いてしまう。
「マリアは、もうすぐ馬車が襲撃され亡くなる」
信じられない言葉を聞いたマリアは、ついに愛する夫に真実を聞く決意をするのだった。
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