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キュラス 2026/04/19 公開 2026/04/19 19:00 更新
没落寸前の男爵令嬢リリアを待っていたのは、義兄である「氷の伯爵」ベルトランによる過酷な日々だった。冷徹な瞳で射抜かれ、罵倒され、膨大な仕事を押し付けられる地獄。耐えかねたリリアは、ある日ついに階段から転落してしまう。
目覚めたとき、目の前には怒りに満ちているはずの義兄の姿が。
「もう、あの冷たい目で見られたくない――」
追い詰められたリリアが咄嗟についたのは、**「記憶喪失のフリ」**という、あまりにも無謀な嘘だった。
「……あ、あの。あなたは、どなたですか……?」
その瞬間、世界は一変する。
冷酷だったはずの義兄が、絶望に顔を歪めて膝をつき、涙ながらに愛を囁き始めたのだ。
「俺が悪かった、すべて俺のせいだ。これからは指一本触れさせない。君を一生、俺の腕の中だけで守り抜こう」
朝から晩まで贅を尽くした贈り物に、甘すぎるほどの愛の言葉。戸惑うリリアをよそに、ベルトランの過保護と執着はどんどん加速していく。
本当は全部覚えているなんて、今さら口が裂けても言えない。
でもお兄様、その指輪……記憶喪失の妹に贈るには、少し重すぎませんか?
嘘から始まる、不器用な執着義兄と逃げ場を失った義妹の、甘くて恐ろしい「鳥籠」の物語。
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