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黒いきつね 2026/04/20 公開 2026/06/04 14:45 更新
迷宮が世界中に出現してから五十年。
迷宮素材はエネルギーや産業、医療を支える第二の資源となり、人類は迷宮と共に生きる時代を迎えていた。だがその繁栄の裏で、迷宮は神々が人間社会に介入するための盤上でもあった。
十五歳の少年・朝倉翔太は、探索者新人研修の実習で、石碑ステータス登録の際に規格外のエラーを叩き出す。
二つのジョブを持ち、そのうち一つは黒塗りの未解明ジョブ。さらに解析不能のスキルまで抱えた翔太の未来は、一気に不透明なものとなる。指導員の機転で場は収まったものの、その後の実習で試しにスキル『卵生成』を使った瞬間、翔太の運命は決定づけられた。
翔太の卵から生まれたのは、迷宮核の欠片を宿す小さな妖精フェア。
それは先代スキル所持者によってあらかじめ仕組まれていた、国家レベルの危険物であり、世界のルールすらねじ曲げる『迷宮術師』の眷属だった。
サイコ気味な祝福妖精に振り回され、多額のDP借金を背負わされながらも、翔太は第一ジョブ“卵売りの商人”を前面に押し出し、探索者として生きる道を選ぶ。
幼馴染兼彼女の八神小恋路と、小恋路の兄であり翔太の異常性に警戒する男と共に、少年は迷宮の深層と神々の盤上へと踏み込んでいく。
これは、卵売りの皮を被った規格外の迷宮術師が、勝手に借金を積み上げる自分の派閥迷宮神に頭を抱えつつ、押し寄せる借金返済と神々の思惑のはざまで足掻く物語。
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