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レイヴ 2026/09/12 公開 2026/10/30 12:10 更新
遺跡考古学者、神代遼。
三十二歳。
古代遺跡の調査中、世界は突然変わった。
空に巨大な亀裂が走り、世界中に魔物が出現。
人間には〈ステータス〉と〈スキル〉が与えられ、各地の遺跡や地下施設は〈ダンジョン〉へと姿を変えた。
だが、その時すでに地下深くにいた遼は、そんなことを何も知らなかった。
崩落によって出口を失い、通信も途絶えた。
目の前に突然現れた半透明の文字も。
襲ってくる見たことのない生物も。
倒すたびに鳴る奇妙な音も。
考古学者の遼には、何一つ意味が分からない。
ただ、生きるために戦った。
食べるために魔物を狩り、出口を探すために遺跡を進み、専門知識を使って古代文字を読み、罠を見抜き、隠された通路を見つけ続けた。
一年。
三年。
五年。
そして十年。
ついに遼は、遺跡の最深部から地上へ続く道を見つける。
十年ぶりの太陽。
十年ぶりの空。
ようやく帰ってきた。
そう思った遼の前にいたのは、見たことのない装備を身につけた探索者たちと、空中を飛ぶ無数の撮影ドローンだった。
そして遼は知る。
自分が十年間閉じ込められていた遺跡が、現在ではこう呼ばれていることを。
〈特級指定ダンジョン・第零遺跡〉。
世界最高峰の探索者たちが十年間挑み続け、未だ第十二階層までしか到達していない――人類未踏破のダンジョン。
「……十二階?」
遼は首を傾げた。
「入口じゃないか」
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