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野間羊 2026/01/10 公開 2026/04/12 13:30 更新
「神は死に、欠片は目覚める──彼女だけが、全ての痛みを喰らう器として誕生した」
この世界に国境も秩序もなく、ただ散らばる街と村、そして深い貧苦だけが残されていた。
唯一の救済たるべき神は、とっくに失われていた。
そんな中、一人の嬰児が生まれ落ちる。
彼女は泣かず、最初に発した言葉はただ一言──「痛い」。
彼女は「神の欠片」と宣告される。やがて同様に力を宿す子らが現れるが、その力は暴走し、新たな災厄となった。
「ヴェランティス審判庁」は欠片の統制を図り、教皇オーガスタスだけが逆を行った。
彼は予言の中でも特異とされる存在──モーリガンを目覚めさせた。
彼女こそ、痛みそのものを糧とし、全ての神の欠片を内に納めうる器。
従者アストライオスを従え、生贄アマラートをその側に置き、神への道を舗装した。
しかし、痛みに依存して造られる神は、真に世界を救えるのか?
それとも──彼女自身が、最後にして最も深い痛みとなるのか?
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