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久野真一 2023/05/22 公開 2023/05/22 22:27 更新
僕、西島浩平(にしじまこうへい)は22歳の大学生にして、知能情報学部(ちのうじょうほうがくぶ)4年生。
子どもの頃から同じく人工知能に興味津々だった幼馴染の野々宮春香(ののみやはるか)と幸か不幸か馬があって、研究室まで同じという始末だ。そんな僕たちにとって衝撃的なソフトウェアが現れた。
ChatGPT。今までの「人工知能」が到達しえなかった「流暢な言葉を話し、いろいろな問いに答えたり悩み相談にも答えられる」オーパーツとも言える存在。僕と春香がそれに飛びつかないわけがなく、研究室配属になった今でもChatGPTの分析をテーマにしている。
そんな5月のある日、春香がふと「ChatGPTに小説を書かせてみない?私たちをモデルにして」と言い出した。昔から彼女に片想いしてきた僕は少し複雑な気持ちになりながら、ChatGPTに与える基本設定を書き出す。
できた小説はといえば、予想通りだけどまだまだの代物。あれこれ考察しだす僕たちだけど。
ふとした拍子に春香と距離が縮まる羽目に。
(これは想いを伝えるチャンスなんじゃないか?)
でも、勇気を出せないで居たところに。
「ハルカはコウヘイが好きなのでしょう?誤魔化してもいいことはありませんよ」
唐突な何者かの声。
これはAIに魅せられた二人がAIにお節介を焼かれてくっつく。
ただ、それだけのお話。あるいは、近い未来にこんなAIができるかもしれない。
そんなお話。
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