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仁科異邦 2026/01/26 公開 2026/01/31 02:50 更新
かつて世界を救った勇者パーティには、
剣でも魔法でもなく、仲間を守ることだけを極めたタンクがいた。
最前線に立ち、仲間を信じ、
そして――魔王討伐の直後、彼は裏切られ、消された。
それでも、その意志は折れなかった。
次に目を覚ました時、彼は
王国随一の護衛名門・アルヴェイン家の長男として生まれていた。
ただし、この家には奇妙な掟がある。
代々、女の子しか生まれない一族にもし男児が生まれた場合――
女装して王立女子学園を卒業すること。
前世の記憶を持たないまま育った少年・アレンは、
双子の姉エリシアと共に成長し、
剣を選ぶ姉の背中を、自然と「守る側」として支え続けてきた。
十四歳のある日、
彼はふとした“事故”をきっかけに、前世の記憶を取り戻す。
――自分が、盾だったことを。
家の掟に従い、
王立女子学園ではクロエと名乗り、令嬢として生活するアレン。
そこは貴族令嬢と護衛候補が集う、華やかで閉ざされた世界。
だが実技訓練の中で、
彼の「前に立つ」「守る」「倒れない」才能は、否応なく周囲の目を引いていく。
剣を選んだ双子の姉・エリシア、
公爵家出身の生徒会長、
学園に渦巻く名家の思惑。
そして、
クロエの中に潜む“アレン”という名前と、
かつて裏切られた勇者パーティの影。
――これは、
守ることしかできなかった男が、
もう一度「守る意味」を選び直す物語。
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