エッセイ 短編

ケータイ小説は終わった、なろう系は終わってない

水源 2026/09/03 公開 2026/09/03 20:03 更新

あらすじ

「なろう系は終わった」と言われることがある。しかし、実際に「小説家になろう」や「カクヨム」で読んだり書いたりしていると、昔ほどの勢いはなくなっていても、異世界転生、追放、ざまぁ、無双、悪役令嬢、スローライフといったテンプレートは今も残っている。

では、なぜ「なろう系」は消滅しないのか。

本作では、その理由を「テンプレートそのものが消えるのではなく、形を変えて残っていくからではないか」と考察する。

異世界転生のように、同じ入口から政治、戦争、恋愛、コメディ、成長物語など多様な作品へ広げられるテンプレートがある一方、現代ダンジョンや外れスキル系のように、意識して変化を加えなければ似た構造へ収束しやすいテンプレートもある。

そこから、「テンプレートには寿命がある」というより、「同じ出口しか作れなくなったテンプレートが古く感じられるのではないか」という考えに至る。

さらに、主人公が評価される、無双する、といった読者のカタルシス自体が古くなったわけではなく、その見せ方や理由づけが重要なのだと考える。読者の好みが細分化すれば、異世界転生に政治劇を組み合わせたり、追放に人間ドラマを加えたりするなど、ジャンル同士が混ざり合い、新しい作品の形が生まれていく。

その結果、「なろう系」という一つの言葉だけでは説明できない作品が増えていく。それは衰退ではなく、むしろ一つの大きなジャンルが内側から分岐し、更新されている証拠なのではないか。

さらに、Web小説はWeb上だけで完結するとは限らず、書籍化、コミカライズ、アニメ化、ゲーム化などへ広がっていく。そのため、「Web小説サイトの勢いが昔より落ちたこと」と「なろう系作品が商業ジャンルとして消滅すること」は同じではない。

最終的に本作では、「なろう系は終わったのか」と問い続けるのではなく、「なろう系から次にどんな物語が生まれるのか」を見るべきではないか、と結論づける。テンプレートは消えるだけではなく、変形し、別のジャンルと結びつき、次の物語を生み出していくのではないか――という視点から、Web小説のこれからを考える。

ポイント

総合ポイント 48
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 48100% ブクマ×2 00%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
0
感想
2
レビュー
0
評価者数
5
平均評価
9.60
週間読者
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ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
ブクマ 0+0(7日間)
1 0 10/26 10/29 11/01
評価ポイント 48+0(7日間)
49 48 47 10/26 10/29 11/01

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 0 ±0 48 ±0
10/31 0 ±0 48 ±0
10/30 0 ±0 48 ±0
10/29 0 ±0 48 ±0
10/28 0 ±0 48 ±0
10/27 0 ±0 48 ±0
10/26 0 ±0 48 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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