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よねさん 2026/11/06 公開 2026/11/06 20:48 更新
ルーヴェル王国の女王アデリーナは、二十二歳にして独身。
国のことなら誰にも負けない自信があるけれど、結婚相手だけはなかなか見つからない。
女王という立場ではなく、自分自身を好きになってくれる人と結婚したい。
そんなある日、国境近くの森で、瀕死の青年が発見される。
黒髪の美しい青年の名前はゼフィール。
彼は名前以外の記憶を失っていた。
アデリーナは彼を王宮で保護することにするが、ゼフィールは料理を作ってくれたり、忙しい彼女の身体を気遣ってくれたりと、何かと優しい。
女王ではなく、一人の女性として接してくれる彼に、アデリーナは次第に惹かれていく。
ところが、一か月後。
魔王を捜しているという勇者一行が王宮を訪れ、ゼフィールを見るなり叫んだ。
「魔王! こんなところに隠れていたのか!」
しかも、勇者は王宮で聖剣を抜き、ゼフィールを殺そうとする。
大好きな人を傷つけようとするなら、相手が勇者でも許せない!
そう思ったアデリーナは、勇者の聖剣を素手で殴った。
――そして、聖剣は折れてしまった。
「……あら。折れてしまったわね」
どうやら、勇者よりも女王の方が強かったらしい。
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