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モツ鍋 2013/08/04 公開 2013/08/10 17:28 更新
日暮れになるまで遊んでいた幼いころ、兄がいきなり顔を強張らせた後「なあ」と言った。あ、これは怖い話が始まるな。この高揚したような緊張したような奇妙な兄の表情は、そういう話をする時の合図だった。統也は瞳を僅かに輝かせ他の子供も集めた。延びる影は七つ。統也は怖い話は嫌いではなかったので喜んでいたが、何人か苦手なタイプがいたのか怖がるような声が聞こえる。兄は花一匁やかごめかごめに不随する噂話をした。よくある都市伝説で、知っていた統也はああなんだとがっかりした。だが三つ目に兄が騙った話は毛色が違った。曰く、奇数でままごとすると役割が無い子が出てしまう。曰く、かくれんぼしていると一人見つからない。曰く、曰く、曰く。やがて日が落ちて蝉の鳴き声はひぐらしが目立つようになる。統也は四つの影を見送りながら隣にいる兄に「なあ」と話しかけた。「なんだ」と兄が言う。あの話はなんだ、と。公園にはもう二人しかいない。「お前が気付いていたかは知らないけどさ。俺たち最初何人で遊んでた?」「俺含めて六人」「今帰ったのは?」そんな事があった、小学生の夏の日。 ■なんとなく不思議な話を不定期に書こうと思ってます。個人的にはコメディーだと思ってます。
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