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びり男 2022/05/30 公開 2024/10/15 23:32 更新
世界樹より与えられし恩寵、思春期の頃に覚醒するスキルは、その者と共に成長していく。
そうして人間はスキルと共に魔物に挑み、大きく減らした人口を少しずつ取り戻してきた。
・・・・・・・・・
「え?数学って宿題出てたの?!」
朝の通学路、 梅雨が明け、カラッとした日差しの暑さが心地良い。
「いやお前…あんだけ言われてたのに…」
このクラスメイトは、今日も数学の宿題を忘れてきたようだった。
「終わったーっ!数学は二限目…もう間に合わないーっ!死んだーっ!」
「んー、まあどんまい」
(いちいち大袈裟なやつだ。宿題を忘れたくらいで死んでたまるか。死ぬっていうのはもっと苦しくて、辛くて、暗くて…あれ?)
・・・・・・・・・
大時化の中、沈没しかける船内で少年少女達は目を覚ます。
ボロを身に纏う彼らは、売られるために運ばれていた奴隷だった。
そして知っていた。
今から自分達が殺されるということを。
しかし、なぜか思い出すことができない。
なぜ自分たちがここにいるのか、親は?家族は?
「とにかく助けを...スマホで連絡...スマホ?って…なんだっけ」
・・・・・・・・・
東京。
しかし、人の気配はない。
建物は朽ち果て、かつての人類の繁栄の跡は、大自然の前に見る影もなく。
世界樹に選ばれし少年少女。
やがて二つの世界線が交わっていく。
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