異世界恋愛 短編

白い結婚の相棒は、氷の公爵でした~父が読まずにサインした婚姻契約書の、最後の一行~

小鳥遊ライ 2026/11/04 公開 2026/11/04 19:00 更新

あらすじ

「アデル。お前が行け」
「……父上。僕は男です」
「知っている」

支度金ほしさの父に、妹の代わりとしてドレスを着せられ、
「氷の公爵」との白い結婚に送り出された伯爵家の長男アデル。
人前で一言もしゃべらない公爵と、代わりに話す老執事。
父はいつものように、契約書の金額だけを見て署名した。

けれどアデルは、最後の一行まで読んでいた。

三か月後、公爵の美しさを知った妹と父が「入れ替えろ」と乗り込んでくる。
「お父様。婚姻契約書の最後の一行を、お読みになりましたか」

読まない父と、最後まで読む息子。
そして、ずっと黙っていた「氷の公爵」の、秘密の声の物語。

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