歴史 短編

落花流水の恋 ~浅草の春、一途な御免状~

八咫烏葵 2026/11/03 公開 2026/11/03 11:39 更新

あらすじ

明和五年、桜の浅草。
江戸詰めの下級藩士・片山誠之助は、生真面目すぎて愛想のひとつも言えない三十歳。
そんな彼を笑い飛ばすのは、浅草寺門前の小間物屋『柚屋』の娘・お結だけだった。
浪人の狼藉から彼女を救った夕暮れ、隅田川の土手で二人は想いを打ち明け合う。
だが武士と町娘、越えがたい身分の壁。そして誠之助に下ったのは、国元への帰参の命だった。
「私はここで待っています」――藍染めの手ぬぐい一枚を託された男が、五年後に懐へ入れて戻ってきたものとは。
身分違いの二人が結ばれるまでを描く、江戸の恋の短編。

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