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バーゲンナッツ 2026/03/08 公開 2026/03/19 08:44 更新
リンドベルという小さな街で道具屋を営む青年、リオ・カインズ。
彼には一つ、不思議な思い込みがあった。
店の奥にある一冊の古い本――
『賢者の魔導書』
なぜか彼は、「これは勇者が来たら渡すものだ」と思い込んでいた。
理由は分からない。
誰に言われたわけでもない。
でも、なんとなくそういうものらしい。
そんなある日。
本好きのリオは、好奇心に負けて魔導書を開いてしまう。
中に書かれていたのは古代言語。
普通なら絶対に読めない文字だった。
……はずなのだが。
たまたま読めてしまった。
そして――
火龍の魔法が発動。
街の外の森にいた魔物の群れは、一瞬で消し飛んだ。
本来、勇者が倒すはずだった魔物たちを。
当然、街は大騒ぎ。
なぜかその功績は勇者パーティのものになり、
本人たちは「いややってないんだけど」と困惑するばかり。
一方リオは思う。
「……やべーやっちまった」
勇者イベント用NPCだったはずの道具屋が、
賢者の魔導書を読んでしまったことで、
勇者の出番は消え、世界の歯車は少しずつ狂い始める。
最強魔法と好奇心を手に入れてしまった主人公と、
彼に執着する幼馴染ヒロイン。
そして、なぜか功績を押し付けられる勇者パーティ。
これは――
勇者を待つだけだったNPCが、世界をかき回してしまう物語。
※本作品は「カクヨム」にも投稿しています。
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