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MIYA 2026/10/18 公開 2026/10/25 18:00 更新
妖怪と人間が暮らす江戸。荷運びの少年は忍者への道を歩みだす!
八歳の風切疾風は、父の荷車が橋から落ちかけたとき、人を守るために「切っていい綱」を見抜いた。
その日、疾風を助けたのは、喋る刃を手にした名も知らぬ忍びだった。
人と妖怪が互いの意思で契約し、妖怪が言葉と心を保ったまま武器になる。そんな江戸によく似た世界で、疾風は忍びに憧れ、いつか自分の店を開くことを夢見る。
成長した疾風は忍びを目指して都へ出る。
そこで出会ったのが、口も態度も鋭い鎌鼬のナギ。
「お前とは組まない」
そう言い合っていた二人は、やがて同じ契約書に自分たちの名前を並べる。
疾風は剣の天才ではない。
けれど、荷の重心、綱の張り、道と時間を読む目なら負けたくない。
正面から勝てない強敵が相手でも、荷を届け、人を守る方法を考える。負けた理由を持ち帰り、稽古を重ね、いつかは正面から勝ってみせる。
小さな配達から始まった二人の仕事は、武芸大会、異国を巡る旅、そして国を揺るがす戦乱へと広がっていく。
大きな力を手にするほど、二人には選ばなければならないことが増えていく。
誰かを道具として扱うのか。それとも、互いの意思を尊重して一緒に進むのか。
それでも、最初に抱いた夢だけは変わらない。
いつか、自分たちの店を開くこと。
その看板に、二人の名前を同じ大きさで並べること。
これは、荷運びの知恵を武器にする少年と、口の悪い鎌鼬が、自分たちの名前で生きていくまでの物語。
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