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奈々月 郁 2014/11/21 公開 2017/05/09 01:18 更新
遥か昔、大災厄によって世界の理は捻じ曲げられ、世界には『魔法』の力が生まれた。
大災厄と、『魔法』と共に出現した龍や不死鳥などの伝説上の生物に襲われ、絶滅寸前まで追い込まれた人間は、『魔法』を研究し、封来術という魔法体系を完成させ、伝説の生物を封印して再び繁栄を遂げることに成功する。
それから時は経ち、西方大陸の一国、ジュヴェールには封印した翼ある龍を管理し、封印を守り続ける高名な術師の一族がいた。
一族の二男、キーブン・クアラ・リーンは、固く氷に閉ざして封じていたはずの翼龍の声を聞く。翼龍は言う、「おまえは一族の使命から逃げ出したいのだ」と。
しかし、兄のアーレンと並んで、リーン家の次期当主として人々の期待を受けるキーブンにそれは許されない。また、彼自身このまま当主になりたいのか分からず、幼馴染の従者レックスや、多忙な母に代って第二の母として兄弟を支えるラグル、弟のゼアニスのことを思い、悩み続けていた。
そんななか、キーブンが封来術において師事している魔法雑貨店の店主セルジスの元に、婚約指輪を作ってほしいという依頼が舞い込む。違和感だらけの依頼の裏にある目的に気付いたセルジスは、即座に依頼主ジェスタの目論見を看破し、これを自身の願望の達成に利用しようと、キーブンと共に彼らを追い詰めていくが……。
幾度となく自分の弱さを突き付けられ、キーブンは混乱し、迷う。自分がどうしたいのか、心の奥底で望むことは何なのか。
自分の望みを見つけたとき、彼は伝説の生物にすら負けない力を得る。
※自サイト「sept neige」でも連載中です。自サイトでの内容から一部改変して投稿しておりますのでご了承ください。
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