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きさきときや 2026/05/06 公開 2026/07/05 02:33 更新
-あらすじ-
七度滅んだ世界の記憶を持つ少年、レイン・ヴァルハルト。
彼は八度目の始まりで再び十五歳へ戻るが、刻印の儀で授かったのは外れ職と呼ばれる召喚士だった。高位任官の推薦も、中央騎士団への参加も閉ざされるその職に、人々は失望し、嘲笑を向ける。だがレインだけは知っている。召喚士とは本来、存在の残響や敗北世界の選択と契約する危険な力の系譜であることを。
公開試験で王都期待の若手剣士を理解不能な方法で破ったレインは、王都で最も有名な聖女候補セレスティアに異常が起きていることを察知する。彼女は祈るたびに記憶を削られ、神託の器として少しずつ壊されていた。さらに、裏通りで出会った少女ミレイアの導きにより、教会が古代召喚術の欠片を密かに回収・封印していることを知る。
夜の倉庫潜入の果て、レインは黒い幼獣ノクスと再接続を果たす。ノクスは単なる召喚獣ではなく、七つの敗北世界をまたいで彼の傍にいた終焉の鍵だった。やがて教会地下の保管層で、顔を削られた英雄の壁画と、「七巡目の失敗」「顔貌情報の抹消」と刻まれた石板を発見する。そこには、世界の繰り返しが神話ではなく、誰かに認識・管理されてきた事実が残されていた。
さらに、崩壊世界の断片夢を見る男カイン・レヴァンが現れ、レインに「救えないものは最初から切るべきだ」と告げる。彼はレインと同じ終わりを見ながら、まったく逆の答えへ辿り着いた宿敵だった。
教会地下で神官長と対峙したレインは、大局のために誰かを部品のように削る“正しさ”そのものを拒否する。合理性ではなく、意思で選ぶ。見捨てるのではなく、救うために壊す。セレスティアとミレイアを連れて大聖堂を脱出したレインは、七巡目の続きを終わらせるため、本当の戦いへ足を踏み出す。
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