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えふあーる 2020/12/31 公開 2020/12/31 00:42 更新
2050年、内燃機関を持った自動車は街から姿を消した。…といっても完全に姿を消したわけではなく、片田舎の里山にはほんの少し残っている程度には存在するのだが、それらのほとんどはもはや物置代わりと成り果てていた。
街を走るのは電気自動車や水素自動車などで、排気ガスが出ることもなく空気はかつてより澄んでいる。また、騒音も少ないためただタイヤが転がる音が響くだけである。
そんな世の中で、とある噂があった。
―――内燃機関を持った自動車を、夜な夜な走らせている集団がいる。
この噂は自動車大国日本だけでなく、全世界でも広く渡っていた。
ガソリンの需要はなくなったものの資源の残りが少なくなった今、ガソリンの価格は高騰していた。30年前は1Lあたり150円程度であったが、現在は1Lあたり500円以上とかつてとは比べ物にならないほどの金額となった。この影響もあり、ガソリンを使用する自動車から電気自動車への移行が急激に進んだともいえる。
そんな貴重なガソリンをばら撒きながら夜な夜なクルマを走らせている集団といえば、金持ちの道楽だろうと世間は信じ切っていた。まさか、―――がやっているとは。
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