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ラキューム 2021/01/18 公開 2022/01/09 01:25 更新
そこは、地球とは位相がずれた場所にある異世界ローデンス。
遥か太古、長きに渡って神々による支配の時代が続いていた。支配は生きとし生ける全ての物に及んでいたが、余は平穏そのもの。人々が思い描く楽園のような世界が広がり、神々の下ではあったが皆が平和を享受し、満ち足りた素晴らしい生活を送っていたと伝えられている。だが、そのような時代は長く続くことは無かった。人々を支配していた神々もまた、感情を持ち生きている一つの生命体に過ぎなかったのだ。
争いの始まった原因は今となっては忘れられており、書物にも記されていないため今となっては謎のまま。伝わっていることは、何らかの要因によって神々は二つの勢力に割れ、天地を揺るがす戦争を始めたという事だけである。戦争の初期は神々は個々で争っていたが、そのうち神々は全能神や龍神を中心とする「神代の続行により、神々による楽園を継続させることを望む」勢力と、時空神や冥府神を中心とする「神々の時代を終わらせ、人の生きる時代を望む」勢力に別れ戦った。 その最中に天使や悪魔といった神の尖兵が創造され、彼らが棲む天界と魔界を形造られた。その後の戦況は膠着していたが、神々は遂に彼らをコピーし、分体となる上に量産可能な「擬似神(デミゴッド)」を創造し製造を始め、戦いはターニングポイントを迎えることとなった。唯一神側が生み出したデミゴッドの襲撃により時空神と冥界神は討たれ、それにより、唯一神側の勢力は一旦勝利を収め、世界は変わらず神々による支配が続いていた。
冥界神と時空神は最後に自分達に最も近いデミゴッド二人に己の権能全てを埋め込んで地上に送り出したのだが、その二人は地上で平凡ではないが、やたら強い一市民として地上で平穏で波乱万丈な日々を暮らし始めたため、彼らの願いは継がれることなく潰え、再び長い時が流れた。
その二人は結局世界の各地でその名を轟かせたり、魔界や天界で暴れたりはしたが唯一神に歯向かうこともなく、特に目につけられることもなく日々を送っていた。
その唯一神率いる勝利した筈の陣営が滅ぼされたのだ。結果として今世の開闢の火を灯した者達、彼ら5人は自らを魔法使いと称し、この話はその彼等が消息を絶ち、遺した逸話が伝説となった時代の事。人一倍身体能力に優れているだけの村娘のサリアが何者かに拉致されるところから物語は始まる。
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