ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 4
- 感想
- 0
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 0
- 平均評価
- [未取得]
- 週間読者
- 110
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
筆代 2026/08/17 公開 2026/10/29 18:00 更新
村に本は三冊しかない。字を書けるのは、村長とたまに来る行商人だけ。
だから、その開拓村から手紙が出たのは、三年間で初めてのことだった。
書いたのは、ノエ。畑に出られない、十四歳の少年だった。
森で拾った不思議な片眼鏡のおかげで、字が読める。村でただ一人の子ども。
そんなノエのもとに、やがて村人達が手紙を頼みに来るようになる。
ノエがすることは、いつも同じ。目の前に座った一人の話を、最後まで聞く。
そして、その人の言葉のまま書く。飾らない。立派なことは書けない。
――ところが、その手紙が、なぜか届いてしまう。
一人の商人の人生を変え、関所の税が下がり、侯爵がその場で判を押す。
噂は勝手に膨らんでいく。一筆の賢者。筆聖。紙の宰相。
王都から馬車が来て、藁屋根の小屋の前に列ができるころになっても、
ノエは自分が何をしたのか、まだわかっていない。
いつもどおり、目の前の一人のために書いていただけだから。
――宛先までは、考えました。その先までは、考えていませんでした。
戦闘描写はありません。追放も、ざまぁもありません。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…