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間宮芽衣 2026/02/21 公開 2026/04/10 12:10 更新
私の名前は 河南 日菜子(かわなみ ひなこ)。
地元青森から東京のFラン大学に入学した、大学四年生である。
…ちょっとだけ可愛くチヤホヤされていたせいで調子に乗っていた私は、就活で有名企業ばかり50社以上受けて惨敗中だった。
「東京でお洒落OLさなって金持ちの港区男子と結婚すんだ!」
すると、実家の母が溜息を吐いた。
「…あんたさ、わんつか現実見た方がいいんでない? じいちゃんさ、腰悪くして。旅館、手伝ってきて。」
私の祖父は青森の浅虫温泉で鄙びた旅館、『湯宿 のんびりや』を経営している。
『美人女将』だね、と煽てられ、渋々手伝いに行った私が旅館で出会ったのは──。
「初めまして。『ステイリンク』の桐谷 翔真(きりたに しょうま)です。」
東京ですら見たことがない程の超絶イケメン、コロンビア大出の宿コンサルタント、桐谷さんだった。
「婆ちゃーん! エリートのお兄さんに久慈良餅(くじらもち)とお茶、もってきてー!」
そんな彼からの勧めで出席した『ステイリンク宿アワード』。そこで表彰されて壇上に立つ宿の支配人や女将達を見て、私は目を見開いた。
「──桐谷さん! 私もあそこさ、立ちたい!」
右も左も分からない私に呆れながらも親身になってアドバイスをくれる桐谷さん。
そして少し意地悪だけど、いつも側で支えてくれる幼馴染の賢治。
──これは身の程知らずで言う事だけが大きいおバカな私が、突然萎びた旅館の女将になって、宿コンサルタントの桐谷さんと、テッペンを目指すお仕事・地方再生・そして私自身の成長の物語だ。
※talesの講談社お仕事小説コンに出してます。
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