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水川かずみ 2025/11/01 公開 2026/09/11 00:00 更新
「うんうん。言いたいことはわかるよ、みっちゃん。」
私は、親友のみっちゃんの発言に、黙ってはいられなかった。
いや、指導者同士でバトる場じゃないのもわかってるんだけどね。
でも、起承転結ってなんだよ!
特に、転はだめだろ、転は!
論理展開する時に、ちゃぶ台返し(転)はだめでしょ!
順序立てて書こうねって言いたいってことはわかるんだけどさ。
「そこはちゃんと、IMRaD形式って言ってあげようよ!」
Introduction(序論)、Methods(方法)、Results(結果)、and Discussion(考察)の頭文字をとった構成の形式。
これぞ、IMRaD形式だ!
かっ!と目を見開いて言い放った。
「小説家になろうとしてるんなら起承てんけ……あれ?」
私、こんな声だったっけ?
てゆーか、ここ、どこ?
一斉にこちらを見ている、あなたたちは、だれ?
何?
コスプレ?
◆
突然、異世界の誰かになる時。
それは、例えばこのように、日常の真っ只中かもしれない。
私、瑠璃はまさに、親友のみっちゃんと共に後進の指導に当たっている最中に、そんな目に遭ったのだ。
◆
コスプレじゃなかった。
学生の頃夢見ていたような、ケモミミ、モフモフの獣人たちが、そこに実在したのだ。
だけど、奇妙なことが起こった。
「もしかして、瑠璃?」
私を見ていた全ての人たちが、私の名を知っていたのだ。
どうやら私は、過去にもこの世界を訪れていたらしい。
全く身に覚えがないのだが。
◆
これは、瑠璃の話であって、今の私の話ではない。
前回、瑠璃がここを訪れたことで起こった一連の騒動を、主に目の前にいる瑠璃を知るみんなが主人公となって紡いでいく物語である。
というわけで、しばらく私の出番はないかな。
後は若いもんに任せてちょっと考察でもしてみよう。
瑠璃:主人公の一端を担う。30話分くらい?学生時代の私っぽい。
今の私:瑠璃であって、上の瑠璃に覚えなし。同一人物と言えるかどうかは深い議論になりそう。
瑠璃は死んで、この世界に生まれたのか。否。今の私がいるってことは、死んでないよね。
瑠璃はこの世界に移動したか。今の私の感覚では否。そんな記憶ないし、日本での私の記憶は連続してるんだよね。
あ、制限が(笑)
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