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たいへいよう 2026/09/04 公開 2026/10/30 07:00 更新
世界中の知識を持つ少女・スカラが、未知の世界へ飛び出した。
魚が消えた海には、生物学を。
呪われた村には、医学を。
飢えた国には、農業を。
戦争には――?
旅先で起きる難題を、科学と知識で突破する。
ただし彼女には、一つだけ致命的に分からないものがある。
「人間」の心だ。
かつて栄えた文明が滅び、世界が再び歩き始めた時代。
旧文明の書院で、世界三千言語にわたる膨大な知識を学んだスカラは、ある人との約束を果たすため「世界の北の果て」を目指す。
旅の途中で出会ったのは、小さな漁村で育った少年・アルス。
怖がりで、知らないことばかり。
それでも世界を見たいと願う少年とともに、スカラは海を渡る。
人を襲う謎のオオカミ。
呪いと恐れられる奇病。
鉄と炎に覆われた巨大都市。
水を失った大地。
そして、飢えから始まる国と国との戦争。
土地が変われば、常識も変わる。
必要になる知識も変わる。
だが、どれほど知識があっても、解けない問題があった。
正しい答えを出しても、人は動かない。
助けたのに、怒られる。
合理的ではないのに、誰かのために命を懸ける人がいる。
一方、何も知らなかったアルスは、旅先で出会う人々から知恵を学び、自分の頭で考え、少しずつ世界を見る目を手に入れていく。
知識を知る少女と、人間を知る少年。
そして旅を続けるうちに、スカラ自身にも、説明のつかない異変が起こり始める。
これは、失われた文明の謎を追う物語であり、
世界中の「なぜ?」を解き明かす冒険であり、
すべてを知っているはずの少女が、たった一つ知らなかったものを知っていく旅の物語。
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