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毛布 繰丸 2026/07/31 公開 2026/11/01 19:50 更新
魔法少女が表舞台で光り輝けるのは、私たちが裏で泥を被り、国を支えているからだ。
私はずっと、日陰を歩く『忍び』の稼業を誇りに思っていた。妹のサヤと共に修行を重ね、誰にも知られない影として、この国を守る。それが私たち栗林家の使命だった。
――両親が、謎の爆発事故で命を落とすまでは。
大企業・桐里グループの施設で起きた爆発事故。潜入調査に赴いていた両親は、跡形もなく消えた。
悲しみに暮れる私たち姉妹に、政府の人間は安っぽい手切れ金を投げつけた。
「君たちの両親は任務に失敗した。忍びの血筋など、今の時代にはもう不要なのだからな」
だが、両親が死んだその場所では、魔法少女が英雄として称賛されていた。
嘘だ。一流の忍びだった父と母が、あんな失敗をするはずがない。
企業も、政府も、偽りの正義を纏う魔法少女も――何かを隠している。
事件から三年。十七歳と十六歳になった私たち姉妹は、国という後ろ盾を捨て、フリーの忍びとして闇を駆けていた。
依頼をこなし、情報を集め、少しずつ真実へと近づいていく。
復讐に囚われていく天才肌の妹、サヤ。
そして、妹の手をこれ以上汚させまいと、すべての罪と泥を自ら背負おうとする姉の私、ユキ。
これは、光を奪われた姉妹が、影から偽りの正義を暴き、すべてを奪った者たちに報いを受けさせるまでの物語。
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