コメディー 短編

『雨の中庭で聖女は偽り、黒革の帳に追放を刻む砂時計』

月白ふゆ 2026/01/18 公開 2026/01/18 07:30 更新

あらすじ

雨はすでに上がっていた。にもかかわらず、王城の中庭は律儀に濡れたままで、石畳の隙間という隙間が「こちら、まだ仕事残ってますけど」と光っている。

そしてその真ん中に、聖女が立っていた。

純白のローブ。光輪みたいなフード。清楚な微笑み。額に浮かぶ汗は、雨の名残ということにしておく。

問題は、その聖女が――偽りだという点だ。

中庭の端で、私は黒革の帳を抱え直す。王国公文書局・第六記録係、見習い書記のユストである。配属初日に「追放会議の議事録を取れ」と言われ、うっかり返事をした私が悪い。

「では、会議を始める」

追放会議議長が咳払いし、卓上の砂時計をひっくり返した。さらさらさら、と時間が落ちていく音だけが、濡れた中庭にやけに鮮明だった。落ち切ったら追放――そう宣告された瞬間、偽の聖女は天を仰ぎ、まるで当然のように微笑んだ。

「もちろんです。すべては神の御心のままに」

ポイント

総合ポイント 80
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 7897.5% ブクマ×2 22.5%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
1
感想
0
レビュー
0
評価者数
11
平均評価
7.09
週間読者
0

ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
ブクマ 1+0(7日間)
2 1 0 10/26 10/29 11/01
評価ポイント 78+0(7日間)
79 78 77 10/26 10/29 11/01

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 1 ±0 78 ±0
10/31 1 ±0 78 ±0
10/30 1 ±0 78 ±0
10/29 1 ±0 78 ±0
10/28 1 ±0 78 ±0
10/27 1 ±0 78 ±0
10/26 1 ±0 78 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

順位を読み込んでいます…