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詩永あえし 2026/11/03 公開 2026/11/03 12:10 更新
浮島が空を渡り、火蜥蜴が炉を温める街の片隅。魔法道具の工房で働く見習いの少女メルのもとへ、白樹の聖女エルシアが、騒がしいやかんの修理を頼みにやってくる。
待ち時間にメルが見せたのは、お茶の湯気で魚を泳がせる小さな魔法。使い道もなく、職人の試験では評価されなかったその魚をエルシアはいつまでも眺めていた。
やかんが直ってからも続く工房通い。お茶を飲み、寄り道をして、二人は祭りの出し物を考え始める。けれど、聖女にふさわしい魔法を見せたいと願うメルは、彼女が何を楽しみに訪れているのか、見失ってしまい――。
好きなものを作る少女と、その続きを見たい聖女が、お互いの気持ちを少しずつ知っていく。
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