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ふたーなる 2026/11/03 公開 2026/11/03 00:54 更新
「アデライード。お前との婚約を破棄する!」
王宮の夜会で、王太子レオニスは侯爵令嬢アデライードに婚約破棄を宣言した。
理由は、彼が愛する伯爵令嬢ミレイユへの嫌がらせ。
しかし、アデライードは泣きも怒りもしなかった。
「承知いたしました。ところで殿下、次の婚約者はもうお決まりですか?」
王太子妃教育を受け、王宮のしきたりから外交、貴族間の調整まで身につけたアデライード。
彼女がいなくなれば、王太子の政務にも支障が出る。
それを心配したアデライードは、親切心から王太子にふさわしい婚約者候補を探すことにした。
ところが、彼女が選んだ令嬢たちは、王太子との面談を終えるたびに次々と辞退していく。
「私の話を聞いてくださいませんでした」
「王太子妃の仕事を、すべて私に任せるおつもりのようです」
「そもそも、あの方は王太子妃に何を求めていらっしゃるのでしょう?」
候補者が減るたびに、王太子の機嫌は悪くなっていく。
やがて、最後の候補者までもが辞退。
「アデライード! お前は一体、何をしたのだ!」
「私は、殿下にふさわしい婚約者を探しただけですわ」
自分の都合で婚約を破棄した王太子。
しかし、彼が本当に失ったものは、婚約者だけではなかった。
これは、婚約破棄された令嬢が王太子の次の婚約者を探すうちに、彼の身勝手さを次々と明らかにしていく痛快な物語。
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