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まあくん 2026/11/03 公開 2026/11/03 12:21 更新
現代日本で大企業に勤めていた会社員が、数百年昔の戦国時代へ生まれ直した。
今の名は宗助。琵琶湖の西岸、近江・坂本の米問屋の息子である。 十五歳で熱を出した夜、三十五歳の会社員として暮らしていた記憶が蘇った。家の手伝いをさぼって父に叱られたことも、母に甘えたことも、今までどおり覚えている。二つの人生を抱えることになった宗助は、戸惑いながら店の仕事へ戻っていく。
人の話を聞き、数字を整理することなら、少しは役に立てるはずだった。 ところが、帳面を見て引き受けた米の注文は、届かない船と、よその家との約束に阻まれる。誰かを助けたつもりで、別の誰かを困らせてしまう。
父や手代に教わり、舟を操る者、荷を担ぐ者と働くうちに、宗助は自分から商いを提案するようになる。集めた注文が一艘の船を動かし、初めての取り分が手の中に残る。 その仕事の先で出会うのが、明智光秀だった。
本能寺の変は、一五八二年。光秀が信長を討つ。 その年と結末は覚えている。日付も、本当の理由も知らない。 やがて大切な主君となる人を、まだ起きていない謀反のために告発することはできない。ならば、そこへ至る道を変えられないか。
琵琶湖のほとりの小さな商いから、明智家の政へ。 暮らしと仕事、人の縁を積み重ねて歴史を歩く、戦国転生小説。
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