異世界恋愛 短編

「蚕室に手は出させぬ」と義母に種紙を渡された私は、手を出さぬ約束を守ります——ひと春で繭が上がらなくなりましたわね

真神 慧 2026/08/02 公開 2026/08/02 22:10 更新

あらすじ

十年、蚕室の掃き立てを担ってまいりました嫁が、「蚕室に手は出させぬ」と種紙を取り上げられ、手を出さぬ約束を守り抜いて、いまは自分の名で春を書いております。

桑が伸びぬ年は掃き立てを三日遅らせる。夜が冷える蔵は炭を足す。眠りに入った棚は触らない。それを読めるのは、わたくしの耳だけ。蚕室に残るのは上がった繭であって、上げた理由ではございません。

約束どおり、一度も手を出しませんでした。ただひと春で、繭が上がらなくなりましたわね。わたくしは何も止めておりません。糸の講の老女がひとこと仰っただけ——「あの人が寝ずに聞いてたから、繭が上がってたんだ」。

——糸を買われないお家に、種紙は掛けてまいりました。

ポイント

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ブクマと評価ポイントの推移

10/25〜10/31(7日間)
ブクマ 3+0(7日間)
4 3 2 10/25 10/28 10/31
評価ポイント 60+0(7日間)
61 60 59 10/25 10/28 10/31

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
10/31 3 ±0 60 ±0
10/30 3 ±0 60 ±0
10/29 3 ±0 60 ±0
10/28 3 ±0 60 ±0
10/27 3 ±0 60 ±0
10/26 3 ±0 60 ±0
10/25 3 ±0 60 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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