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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
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わたしの歩いた足あとは猫の足あとになった 2019/06/22 公開 2026/01/25 07:10 更新
その山はとても霧深い森の奥にあった。
神様が暮らしているという言い伝えのある聖なる山。
本来であれば、誰もが神事のとき以外には足を踏み入れてはならない決まりごとになっている聖なる場所。
聖域。
そんな場所に楠木樹は一人で足を踏み入れた。
背中には登山用の荷物を入れた大きなリュックサックを背負い、服装もこの間、リュックサックや荷物と同じように、街でまとめて購入した登山用の服を着ている。
足元も同じように、登山用のブーツを履いている。
腕には絶対に壊れないといううたい文句で売られている頑丈な腕時計をしている。
樹は、森の中でその腕時計を見て時刻を確認する。
十三時。
十三は不吉な数字だと、樹は思う。
樹はその場で大きな木の根元に腰を下ろして、少しだけ休憩をする。水筒の水を飲んで喉を潤す。
木々の隙間から見える曇った空を見上げる。
澄んだ空気を吸い込んで、その身も心も、……そして、その魂までも、そのすべてを清め、厄を払い、魔を退ける。
「よし」
樹は言う。
それから樹は立ち上がり、再び、神さまがいるという言い伝えのある山を登るために足を進める。
鳥が、樹の頭上で小さな声で鳴いている。
長編小説 第十一作目 短編集
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