ハイファンタジー 連載中・全39話

こもれび亭へようこそ 〜異世界宿屋のまかない日誌〜

山田鰻 2026/09/22 公開 2026/10/30 18:30 更新

あらすじ

元ホテル夜勤スタッフの白瀬灯里(しらせ あかり)、二十代後半。

人を安心して眠らせる仕事が好きだった。客の「昨夜はよく眠れました」のひとことに、まだやれる気がしていた。けれど、人手不足の夜勤が続き、いつの間にか、自分だけが眠れなくなっていた。

夜勤明けの朝、駅のベンチで意識が途切れ、目を覚ますと異世界の森にいた。湿った土の匂い、聞いたことのない鳥の声、圏外の携帯電話。立ち上がるのもやっとの灯里を拾ったのは、薪を背負ったミラという若い宿主だった。

連れていかれたのは「こもれび亭」という小さな宿。人の流れは広い街道のほうへ移り、古道を通る旅人は減っている。ミラ自身も、どこか眠れていない。古い暖炉と、軋む床と、湿気た毛布。けれど、食堂の窓からは木漏れ日が落ちて、夕食のスープは、灯里の体に静かに染みた。

灯里は、まかないと、灯りと、寝具と、夜の静けさを整えながら、ミラと二人、宿の手触りを少しずつ取り戻していく。

廊下の途中には、今は触らなくていいと言われた、古い帳簿の部屋がある。
雨の日には、廊下のいちばん奥の客室が開く。
湯気が、誰の手も触れていないのに、ふと押し返される。

宿や人の「休めていない部分」が、灯里にはぼんやり見える。けれど、誰かのかわりに眠ってあげられるわけではない。

──世界を救う物語ではありません。

異世界の森にある小さな宿で、旅人が眠るまでの時間と、その日のまかないを描く物語です。

ちゃんと眠れる場所があると、人はまた、歩き出せる。

ポイント

総合ポイント 12
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 866.7% ブクマ×2 433.3%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/24〜10/30(7日間)
ブクマ 2+0(7日間)
3 2 1 10/24 10/27 10/30
評価ポイント 8+8(7日間)
9 8 7 10/24 10/27 10/30

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
10/30 2 ±0 8 ±0
10/29 2 ±0 8 ±0
10/28 2 ±0 8 ±0
10/27 2 ±0 8 ±0
10/26 2 ±0 8 ±0
10/25 2 ±0 8 ±0
10/24 2 ±0 8 +8

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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