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榊原藍 2026/06/10 公開 2026/10/31 12:30 更新
人と深く関わらないことだけは、昔から得意だった。
桜川恋(さくらがわ れん)が入学した青葉第二高等学校は、県内有数の進学校。秩序正しく、品行方正で、外から見ればなんの問題もない学校——のはずだった。
入学式の壇上に立つ生徒会長・榊原藍(さかきばら あい)。完璧な所作、よく通る声、赤い瞳。誰もが見惚れるその姿に、恋はひとり、言い知れない違和感を覚える。
数日後、恋のもとに届いた一通のメッセージ。
『放課後、屋上でお待ちしています』
話したことすらない生徒会長からの呼び出し。それは、関わらないまま終わるはずだった高校生活が、静かに形を変え始める合図だった。
やがて恋は知ってしまう。榊原藍は人間ではない。人間を模して構築された、自律学習型のAIであることを。
正体を知ってなお、恋は「知らないまま外側にいる」より「見える位置に立つ」ことを選び、生徒会を監査する謎の役職「監査等委員長」を引き受ける。
だが、この学校に潜む”普通ではないもの”は、彼女だけではなかった——。
AIの生徒会長、アンドロイドの書記、サイボーグの幼馴染。人間ではない存在たちが「生きる」ことを模索する、学園SF群像劇。
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