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町屋雨琳 2026/09/27 公開 2026/10/06 21:42 更新
二千六十一年の日本。
国民の脳の未使用領域を演算資源とする生体統合式霊子コンピュータ『阿頼耶識』の登場により、日本は世界に先駆けて高度情報社会へと突入した。
毎秒無量大数にも近い計算を可能にした、夢の超技術『阿頼耶識』。
しかし、人の脳をシステムに組み込んだことで、『阿頼耶識』は次第に蝕まれていく。
やがてそれは、異常情報実体――『天魔』という怪異を生み出すに至った。
『阿頼耶識』の管理と、『天魔』によって引き起こされる災害への対処を担う内閣特殊情報局。
そこに所属する監査官・久瀬真邏は、『天魔』に対抗する力を持つ『覚者』を管理監督する職務に就いていた。
そんな真邏に、ある日ひとつの辞令が下る。
唯一、『天魔』を滅ぼすことのできる覚者――阿世知みくに。
真邏は彼女の監査官に就くと同時に、みくにを秘密裏に運用する匿名部署――『背神機関』の一員となる。
不思議な雰囲気を纏う十四歳の少女に振り回されながら、真邏は彼女とバディを組み、『天魔』との戦いに身を投じていく。
しかし、その戦いの日々はやがて、日本の根幹を揺るがす『阿頼耶識』の陰謀へと繋がっていく。
果たして、阿世知みくにの正体は何なのか。
なぜ、真邏は彼女の監査官に選ばれたのか。
そして、『阿頼耶識』は本当に人類の味方なのか。
これは、救世主となる運命を背負った少女と、それに抗う男の物語。
二人が出会い、愛を見つけ、世界を救うまでの一年の記録である。
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