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MASAO 2026/03/09 公開 2026/10/30 19:10 更新
僕の中には、鬼がいる。
世界最強の呪物――
人の後悔と怨念を喰らって笑う存在。
黒髪赤眼の絶壁美少女――真夜(マヤ)。
(小作人。プリンを献上しなさい)
彼女が顕現すれば怪異も退魔師も一瞬で潰れる。
だが問題は――僕を乗っ取ることだ。
身体は僕。
戦うのは鬼。
罪を負うのは人間の僕。
退魔組織『闇風(やみかぜ)』は僕を“討つべき怪異”と断じ、動き出す。
野心を燃やすエリート退魔師、氷室拓馬。
冷徹な美少女剣士、神木凛。
彼らは、僕という存在を許さない。
日常は崩壊する。
学校も街も、すべて戦場になる。
(契約ですわ。わたくしは喰らい、あなたは生き延びる)
僕は鬼の器なのか。
それとも鬼を従える存在か。
あるいは「人」と「鬼」との狭間に生きる……
『狭魔(はざま)』となるのか。
喰らうか、侵されるか。
日常と非日常。
世界最強の呪物に身体を預けた少年が、
“人であること”を賭けて選択する物語。
夜は深い。
そして境界線は、既に壊れ始めている。
(今宵の働きでしたら、プリン三個は当然ですわよ)
――プリン契約。
僕の財布は、寒風吹きすさぶ。
夜明けは――まだ、遠い。
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