異世界恋愛 短編

誕生日を知らない私に、旦那様は三百六十五日分の『おめでとう』を用意してくれました

ゆちこんす。 2026/11/02 公開 2026/11/02 20:27 更新

あらすじ

「君の誕生日は、いつだ」
結婚して三日目の朝、無口な辺境伯の旦那様に、そう聞かれました。
私は答えられません。継母に「春のころ」としか教わっていないからです。

翌朝、お皿の横に白い花が一輪と、四角い字の札が一枚。
『本日は誕生日である。おめでとう。』
「分からないなら、毎日にすればいい。一年は三百六十五日だ。どれかは必ず当たる」

そんな理屈で始まった、毎日の「おめでとう」。
けれど、旦那様が用意した三百六十五日分では、たった一日、足りなくて――。

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