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河合ゆうじ 2025/11/11 公開 2025/11/11 18:04 更新
宴の毒を嗅ぎ分けたせいで「騒ぎの元凶」にされ、公爵家と婚約者に切り捨てられた令嬢セレス。
行き場のない彼女を拾ったのは、元宮廷パティシエの老店主と、小さな路地裏カフェだった。
焦げる寸前まで焼き上げたカヌレは、外さく中とろ。
「ここには毒の匂いがしない」
平和な甘さを求めて通ってくるのは、甘いものが嫌いなはずの毒見官ノア。
無表情な彼は、いつもカヌレを二つ買う。ひとつは自分に、ひとつは——説明しない誰かのために。
王城から届く怪しい依頼。和平の席に紛れ込んだ「甘さに似せた毒」。
セレスの舌とノアの職務が重なったとき、真っ先に守られたのは王ではなく「路地裏カフェの甘さ」だった。
かつて彼女を捨てた者たちは、自分たちが追い払った“気味悪い舌”に国を救われる。
一方、任務を終えた毒見官は、二つ目のカヌレを「これからは君と分けたい」と言って微笑む。
舌も恋も甘辛くて痛快な、路地裏発ざまぁ付き異世界スイーツラブ。
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