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翌桧 寿叶 2025/02/23 公開 2026/10/14 20:46 更新
──この戦争に、希望はあるのか。
独裁国家《ノイエ・アーク》。
その苛烈なる鉄の国家は、異端の反乱勢力《ヴェスペリオン》との果てなき戦争を続けていた。
人々は戦場へと送り出され、
多目的戦術機動郭《オルド》が、焼けつく前線を支えている。
だが──
この戦争の“真実”を知る者は、いない。
敵の正体。
戦う意味。
そして、人類の未来。
そのすべては、歪められていた。
ユリウス・ハルトマン、十五歳。
名誉の名のもとに徴兵され、整備兵として最前線へと送られる。
配属先は、《第十二独立戦闘群〈レイヴンズ・コール〉》。
共に戦うのは、同期のクラリス・フォーゲル。
そして、後方支援を担うオペレーター、リリィ・フォン・シュライフェン。
だが彼らを待ち受けていたのは──
想像すら許されない、戦場の地獄だった。
突如現れる異形の敵、《マローダー》。
それに付随する寄生型子機、《スプロウト》。
人の脳に根を張り、兵士の肉体を乗っ取る彼らは、
ヴェスペリオンが持つ“戦術”の、ほんの一端に過ぎなかった。
混乱の中、上官は操られ、仲間が倒れ、
ユリウスとクラリスは、死の縁へと追い詰められる。
──その時、〈レイヴンズ・コール〉の救援が届いた。
これは、嘘と戦争に支配された世界で、
真実を求めた者たちの物語。
希望を夢見た少年たちは、
絶望のただ中で、何を選び、何を捨てるのか──。
『クリスタル・デイズ』
美しき伽藍のごとく、
あるいは、薄氷に散る羽のように。
戦争の果てに待つものは──
救済か、それともさらなる絶望か。
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