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みかげ石 2023/04/02 公開 2023/05/14 02:11 更新
一度人類が滅んだあとに再び創られた世界において、家出をした少女が仲間と出会い、旅を通じて自らを見つめなおす物語、になると思います。
少女の名前はフラン。神々にも伍する力を期せず与えられたことに戸惑い、また養父との確執を埋められずに家から逃げ出してしまいます。「私に由来しない力」を怖れ、生身の身体で生きていくと決めたフランの前に男が現れ、彼女の素性を見抜いてしまうところから物語は始まります。
(以下は説明的な補足です。知らなくても読めますし、いずれ作中でも言及があるものですが)
「創世の女神」、「創世の致命者」
小説の世界は、一度は滅んだ人類が女神の加護によって再び創り出された世界となっています。そこでは人間たちに魔力が与えられ、ちゃんと習えば、誰もが生活魔法くらいは使えるような、そういう世界観です。
ちなみに女神は創世の際に肉を去っていることから、彼女のことは「創世の致命者」とも呼ばれています。
「考古学」
作中では、「考古学」という言葉が現実とは違う内容で使われています。
小説では、魔力を元手に過去に繁栄した人類の科学技術を透視する・させる力を持った人間たちのことを「考古学者」と呼んでいて、彼らは古い地層から得た石や、遺物など、物の記憶を探ることで、おぼろげながら、私たち人類の生活様式を掘り起こし、それを模倣するような形で生きています。
土地によって掘り起こす記憶はさまざまでしょうし、また記憶が私たちのどの時代を映したものかもそれぞれでしょうから、それによって作中では時代錯誤的な描写も多々現れるかと思いますが、こういう説明じみた話も、作中のどこかで触れられると思います。
「アトリビュート(=持物「じぶつ」と読みます)」
アトリビュートというのは、神話や歴史を描き出す次元において、鑑賞者が一目で画面の人物を判別できるための、ひとつのツールです。
ローマ神話では大鎌を持つ男神は、農耕の神サトゥルヌスとされましたし、キリスト教の文脈では、鍵を持つ老爺は「第一の使徒」として、イエスから天国の鍵を渡された聖ペテロを表しているように、つまりは、鎌や鍵といった「アイコン」が彼らを同定する持物という訳です。
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