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秋乃雨月 2022/10/15 公開 2022/10/15 15:44 更新
一本の万年筆をきっかけに、現在と三十五年前の男女の思いを繋ぐ物語。
主人公の舞衣は、勤めていた会社の人間関係に悩んでいた。みぞれが降るような寒い夜に、舞衣は街をあてもなく歩いているとある万年筆屋が目に入った。
特に万年筆にこだわりのあった訳ではなかった舞衣だが、その店に並べられたインクの様々な色に心を奪われた。
その美しい色のインク瓶を外の窓から見ていた舞衣は、その店の主人の三島宗介に『中に入ってご覧ください』と誘われ、店の中に入っていった。そのインクを見ているうちに不思議と心が落ち着き、舞衣は『ここで働かせて下さい』と主人に頼んだ。
今、勤めていた会社には、既に自分の居場所がないと感じていた舞衣は、宗介が躊躇するも、半ば押しかけるようにして、その店に置いてもらい働き出した。
その店では、宗介の親友の盛岡定道。インクを集めるのが趣味の前田碧。大学教授の田村慎一。妻に先立たれ、供養として毎日手紙を書き続ける中村靖夫など様々な人生を送る面々がお客としてやってきた。
その人たちの姿を見たり、聞いたりしながら、舞衣の成長する姿を描く。
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