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麻婆豆腐 2026/01/09 公開 2026/10/30 18:00 更新
神託が、人の判断に代わる世界がある。
宗教国家リュネリアでは、
神官が神の言葉を伝え、
人々はそれに従うことで秩序を保ってきた。
一方、帝国アストリアでは、
神官の不在が裁きや祭事の停滞を招き、
民の不安と不満が、静かに広がり始めている。
そんな二国の間で、
本来行き来するはずの神官と物資が、
いつの間にか途絶えていた。
誰が奪ったのか。
どこで消えたのか。
それとも――
誰かが「判断を止めた」のか。
辺境の村で育った青年エリアスは、
薬草と剣の両方を知る少年だった。
神託を待つより先に、
目の前の命を見てしまう。
ただそれだけの理由で、
彼は幾度も「決まり」を越えてきた。
名を隠して旅をする青年セリウスは、
王族として生まれながら、
肩書きを持たぬまま世界を見ることを命じられている。
血ではなく、
制度でもなく、
人がどう動くのかを知るために。
神託に従う者。
制度を守る者。
血統を信じる者。
そして、
目の前の現実から逃げられない者。
神が沈黙する時、
誰が決めるのか。
正しさは、いつも一つではない。
だが、
誰かが引き受けなければならない。
これは、
境界に立つ者たちが、
答えのない世界で「判断」を引き受けていく物語。
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