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パラレル・ゲーマー 2026/05/14 公開 2026/06/15 17:22 更新
祖父の死に際、元ITエンジニアの御門悠真は、自分が「召喚師の家系」の末裔だと知らされる。
御門家は、かつて神も悪魔も妖も精霊も呼び出した、万能召喚術の本家本元だった。
だが、万能であるがゆえに術式はあまりにも複雑化し、始祖以降は衰退の一途を辿る。
火だけを呼ぶ家、水神だけを祀る家、鬼だけを使う家――分家たちは属性や対象を絞ることで生き残った。
一方、万能に固執した本家・御門家は、祖父の代でついに完全に廃れようとしていた。
葬儀の後、祖父の屋敷と蔵を相続した悠真は、膨大な召喚術の資料を読み解く。
魔法陣は実行環境。
真名は認証キー。
供物はリソース支払い。
契約文は権限制御。
結界はサンドボックス。
古の召喚術は、元ITエンジニアの悠真には「異界存在と接続するためのレガシーシステム」に見えた。
ならば、直せる。
組み直せる。
再起動できる。
悠真は祖先の召喚術を解析し、呪文や契約を代行する試作プログラム――《召喚プログラム》を組み上げる。
そんな夜、祖父の死で契約が切れた低級悪魔が蔵に現れ、悠真の魂を喰らおうと襲いかかってきた。
逃げ場はない。
武器もない。
術も知らない。
あるのは、未検証のノートPCと、作ったばかりの召喚プログラムだけ。
「起動しろ……! 召喚式代行プログラム、実行!」
神秘をコードで再起動したその瞬間、失われた万能召喚術は現代に蘇る。
これは、没落した召喚師の家系に生まれた元ITエンジニアが、祖先の術式をプログラム化し、神も悪魔も契約の中に組み込んでいく物語。
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