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星灯ゆらり 2026/05/01 公開 2026/05/22 20:31 更新
「ひゃっほー! 魔物発見! 撃っていいよね! ファイアー!」
「ダメに決まってんだろ!? あっちは荘園の……やっちまった!?」
魔物が跋扈し異能者が支配するようになった日本で、俺は下層民だった。
――強力すぎる炎の異能を、制御してくれる相棒に出会うまでは。
「自己紹介します! わたしは絶界ねね! 今日から相棒だね! 魔物も賞金首もガンガン焼いていこう!」
底抜けに明るく、けれど狂気を秘めて、そして――
『管』を伸ばして俺の炎を導き、容赦なくぶつける。
「待てって! そっちへ管を伸ばすな! 炎を流すなああああ!!」
ひとつの県を実効支配していた異能者組織に殴り込み、
拠点も財産もすべてを焼き払う。
しかもこいつ、勝手に通信を開いては――
「日本中のみなさーん! うちの相棒、すっごく強いですよー!」
……やめろ。ほんとにやめろ。
結果、賞金首認定。しかも賞金は桁がおかしい。
異能者にも警察にも狙われ、
逃げるほどに戦闘が増えて、気づけば県ごと『消した』扱いになっていた。
「大丈夫だよ! このまま全部倒せば全国制覇でぜんぶ解決だよ!」
「解決の定義がおかしいんだよ!!」
バ火力の俺と、それを好き放題使う狂犬ねね。
最強のコンビになった俺たち――
日本争奪戦のど真ん中から、
降りられなくなったんだが。
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