異世界恋愛 短編

十年間ずっと看病する側だった私が熱を出したら、旦那様が一晩中手を握っていました

もしものべりすと 2026/11/02 公開 2026/11/02 20:00 更新

あらすじ

「あなたは丈夫な子だから」
母は、私が熱を出すたびにそう言った。

十二歳から十年間、病弱な母の看病をしてきた。布を絞るのも、蜂蜜湯を作るのも、眠るまで手を握るのも、ずっと私の役目だった。
だから侯爵家に嫁いで三週間目に熱を出した朝も、何でもない顔で朝食の席に着いた。
「……丈夫な人間の額は、こんなに熱くない」
無口な旦那様は私を抱き上げて寝室に運び、侍女長に布の絞り方を習い始めた。

これは、看病しかしてこなかった一人娘が、生まれて初めて看病される物語。
(短編・約7,500字/ハッピーエンド)

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