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澄野 朔 2026/11/02 公開 2026/11/02 20:10 更新
「君の説明は必要ない」
結婚を三か月後に控えた伯爵令嬢エリシアは、王宮の審問で突然、婚約者から婚約破棄を告げられる。
しかも、王立救護院への支援金、金貨三百枚を横領したという告発つきだった。
証人は三人。
書庫で記録を調べていた姿。
金貨三百枚について書類を書いていた姿。
婚約者へ封書を届けさせた事実。
どれも確かに、エリシアが行ったことだった。
けれど、彼女は横領などしていない。
誰も弁明を聞こうとしない中、「氷の監察官」と呼ばれるレオンハルトが証言の確認を求める。
ただし、彼はエリシアを無条件には庇わない。
そしてエリシア自身にも、誰にも知られたくない過失があった。
三人の証人は、いったい何を見ていたのか。
自分の失敗を認めながら、していない罪には立ち向かう。
これは、婚約者に言葉を奪われた記録係が、自分の声と誇りを取り戻し、不器用で誠実な監察官との幸せを見つける物語。
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