純文学 短編

曇りガラスごしに泳ぐ八月の人影

川口十二月 2020/03/09 公開 2020/03/12 11:22 更新

あらすじ

数年前から、砂が降りつづいてる町。
そこに、傷を負った洋子が静養のために帰省してくる。

洋子が清掃人として職を得たマンションでは、
砂のことを、油工場から飛ばされてくる魚のウロコだと思い込んでいる狂った老婆や、
そんな老婆を罵倒しながらも陰で尻を揉む老人が、管理人のもと働いている。

母親やまわりからの、心ない視線や言葉に傷つきながらも、姉に助けられながら過ごす洋子。


屋上では老婆が見えない魚を追いかけ、その足元に、管理人がもつホースから流れ出す水が満ちていく。
やがて水はあふれだし、姉の出産がはじまる。

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