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松本志保 2021/08/17 公開 2021/08/17 18:11 更新
ドレクバルド帝国の姫リアは、隣国バラージュの豊かな土地パーセルの領主、ダニエルと結婚した。しかし、ダニエルには既に恋人がおり、リアと夫婦としての生活を送ることを拒む。リアは屋敷の中で偶然隠し部屋を見つけ、そこでダニエルの兄であるジェスと出会う。ジェスは銀髪であることを理由に忌み子とされ、ここに隠されて育っていた。同じ戯曲を好んでいることに気づき、リアはジェスと友達になる。一方、ダニエルの恋人であるヴィヴィアンは気性が激しく、リアを追い出そうといじめや嫌がらせを重ねる。ついにリアの毒殺未遂事件が起こり、それまで隠し部屋で世捨て人のような生活を送っていたジェスが表に出てリアをかばうようになる。ジェスは領地や領民を気遣う言動で、次第に家令や補佐官たちにその存在を認められる。ヴィヴィアンはリアとジェスが親しすぎるとダニエルを焚きつけ、ダニエルはリアを離縁すると言い出す。リアを離縁すれば帝国との関係が悪化し、ひいては領民にも被害が及ぶというジェスや補佐官たちの反対でその場は収まる。まもなく、帝国からの御用商人がリアに挨拶したいと屋敷を訪れた。パーティーの最中、ジェスが父の遺言により正当な当主は自分だと叫んで乱入する。家令の一人が先代当主の筆跡とサインだと認め、商人を装っていた兵士たちがダニエルを捕らえ縛り上げる。止めようとしたリアも、「皇帝陛下のご意思です」という侍女の言葉になすすべもない。ダニエルは流罪になり、ヴィヴィアンは川から遺体で見つかった。新しい年、皇帝を迎えてジェスとリアの結婚式が盛大に執り行われた。再び花嫁となったリアの顔に微笑みはなかった。
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